第2回家庭教育学級「子どもの自己肯定感を高めるために親ができること」
2019年10月25日(金)
「いのちの語り部」として活動されている⻘木千景さんを講師にお迎えし、「子どもの自 己肯定感を高めるために親ができること」についてお話して頂きました。大雨の日であったにも関わらず46 名の方に参加頂き、8割以上が「大変よかった」と回答頂けた非常に実りの多い家庭教育学級になりました。
「親が自己肯定感を高めることが大切」
子どもの自己肯定感に関し、年間 200 回を超える講演を行う中で子どもよりもまず大人が「生まれてきてよかった」と思えていないことに気づき、大人の自己肯定感を高めるための活動を行うようになった。
「自己肯定感を高めるために何が大切か」
「自身が生まれてきたことが奇跡であることに気づくこと」。
人が一人生まれてくることはそんなに簡単なことではなく、10 代遡ると 1024名もの先祖が関わっており、その内、一人でも病気で亡くなっていれば、「私」は存在しない。紙に針で開けた穴の様な小さな存在から始まる「命」。小中学生向け講演では、妊娠から出産までのプロセスを淡白な「情報」として伝えるのではなく、想像しやすい言葉に置き換えながら、様々な温かなストーリーをイメージさせる言葉で伝えたいと思っている。そうすると子ども達は「お母さんの骨盤の形は、 赤ちゃんがゆっくり眠ることができる、ゆりかごみたいな形」と言った、豊かな想像力で応えてくれる。
「子どもとの関係」立派な親にならなくても良い。「大丈夫」と安心させられる、親であればそれで良い。 自分の気持ちに正直に、家族には喜怒哀楽を表現すれば良い。悲しみや怒りの感情も素直に表現できてこそ、喜びや楽しみの表現も豊かになる。情報があふれかえる現代社会であるからこそ、肌と肌の温度感を感じられるコミュニケーションが大切。先ずは自身の「2 メートル圏内」から心を 込めた言葉で温めていきませんか。もし、全てにおいて自分のことが後回しになっていると感じているなら、意識して自分のことを自分で褒めてあげること。先ずは自身の心を温かな言葉で満たしてあげたら、あなたの2メートル圏内にも思いは溢れ出るもの。寝る前に「今日もよく頑張った ね」と自身の心を温める「自家発電」を習慣化してみましょう。そして、今日、帰ったら、是非、 お子さん達の赤ちゃんの時のビデオや写真を一緒に見ながら、生まれた日の話をしてみて欲しい。 結果の善し悪しではなく、「居るだけで良いんだ」と子ども達が安心して心からそう思えたらきっと子ども達は自己肯定感の高い子どもになるはずだ。